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2012年2月14日 (火)

剣呑

10年に一度くらい 急にアガサ・クリスティのミステリーが読みたくなり 本棚の奥から古びた文庫本を引っ張り出して読み出すと 何故かNHK-BSプレミアムでポアロを放映し始めたりする このような時 これまでは大体身辺に変化が起こる前兆となることが多かったが 今度は何と 買って1年半しかならないTVが 理由不明なるも電源ランプが点滅し マニュアルによると安全装置が働いたとかで操作不能となってしまった
量販店の5年保証とやらがついていたからまだよかったものの しばらく自室でTVを見ることもできなくなり 反って読書に精出すことになった 

ともあれ クリスティの小説は 大筋は何となく思い出すものの文体にあまり記憶がない 大勢の人物が登場するせいもあるが やはり訳文ゆえ 日本語の表現として馴染みが薄い部分を 読み飛ばしている点に原因があるのかもしれない もっとも訳された時期も古いだろうから文体はともかく 単語にも最近では聞きなれいものが使われており 今はスマホで簡単に調べられるからいいようなものの 従来は漢字の意味から何となく感じ取るに過ぎなかった

そうした中 今回特に気になったのは「剣呑」という単語で 「けんのん」と読み 危険不安なさまをあらわす意味となる 「剣難」から音変化したとのことで 語源は「剣」の危険性から派生したのかも知れぬが 「呑気(のんき)」の「呑」が使われているのは不思議である

さて 剣と弓が主たる武器だったのが NHK大河ドラマ「平清盛」の舞台である平安末期の頃だ 第6回「西海の海賊王」はその戦闘のスペクタクルが楽しめるものと期待していた が また裏切る内容であった

Usagimaru

前々回の終盤の場面から 海賊船に戦いを挑んで撃破するものとばかり思っていたら 平清盛(松山ケンイチ)の乳父が負傷で一旦撤退した後 高階通憲(阿部サダヲ)と清盛が小船で敵状視察に行って捕えられ  平忠盛(中井貴一)が討伐するものの 清盛が 海賊の棟梁・兎丸(加藤浩次)と斬り合いらしきものを見せたのは一場面だけで 清盛の説得に兎丸は折れてしまうという 他愛ない流れであった

この頃の年齢が合致するのかは不詳だが むしろ東国に旅する源義朝(玉木宏)と由良姫(田中麗奈)との出会いや 御所における璋子(檀れい)と得子(松雪泰子)の対立のほうが興味を引いたかも知れない

ともかく視聴率はどのようにして算出されるのかは知らないが おそらく途中でチャンネルを切り替えた人も多かったのだと思うのは 関東地区視聴率が13.3%と 昨年の「江(上野樹里主演)」で 8/4に記録した最低視聴率13.1%にもう近付いてしまったからだ



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2012年2月10日 (金)

全国一斉

思えば PCが企業内全員に与えられて20年以上は経過しただろうか 今ではそれがなければ仕事にならない時代となったが 文書を作成する場合 PC以前にワープロの時代があった それも当初は台数が少なくて取り合いをした記憶もあるが もう遠い昔の話となった その以前は当然手書きが当たり前だったことは言うまでもない

司馬遼太郎の小説を読んでいると 徳川家康などが近習を通じて「祐筆」を呼び 文書を書かせたり写しを取らせたりする場面がよく登場するが 武士の時代にはそういう職名の役人がいたことになる

時代は変わって現代は NETでの手続も可能となってきているが 通常法律に基づく諸々の手続を行うに 行政書士とか司法書士と呼ばれる国家資格を持った人々が 法律に疎い庶民の代わりに書類などを作成する いわゆる「代書」の業務を行っている  ひと昔前にクルマの免許証の更新を行うに 和文タイプを打ってもらっていた頃の行政書士とは 少し疎遠になったような気がするが 不動産の登記や会社の登記等を担当する司法書士は 身近なように思う

Issei


もっともこうした国家資格は容易に得られるものでなく 人にもよるが それ相応に学問を積まなければならない それゆえもっと世に知られてもいいと思うが 弁護士・会計士等に比べると知名度は低いように感じる 
因みに英語で司法書士は「Judicial scrivener」という表現があるようだが 単なる「代書」の意味であることを嫌って 「Shihoshoshi-Lawyer」と表記している人も多いと聞く

さてこの司法書士が絡む機会が多い役所が 全国に数多くある法務省管轄の法務局だ 
一般の人にとって 普段は直接訪れる機会の少ない役所だが 今度の日曜2/12には 全国一斉の休日相談日が設けられる旨の 素朴なポスターを見かけた
無論無料だから 各種登記やちょっとした法律相談がある方は行ってみるのもいいかも知れない



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セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)

2012年2月 8日 (水)

階層

徳川御三家(尾張・紀伊・水戸)は 将軍家の血筋が途絶えぬよう創設されたが 8代将軍吉宗の頃には疎遠となり 新たに御三卿として田安・清水・一橋の三家が創設された これにより11代家斉と15代慶喜が一橋家から 慶喜後は田安家の家達が徳川宗家を継ぎ今日まで系譜は続いている
その将軍家の正室は 3代家光以降は宮家や公家から迎えるのが通例になっていたが 11代家斉の寔子(広大院)と14代家定の敬子(篤姫・天璋院)は島津家の出であるものの 近衛家の養女を経ている ちなみに2代秀忠の場合は 織田信長の姪で昨年上野樹里が主演した「江」である

そもそも近衛家は鎌倉時代に成立した藤原氏・五摂家の筆頭であり 遡れば藤原四家(南家・北家・京家・式家)のうち北家につながり 平安時代の中期までは天皇家と姻戚関係を深め 摂関政治により繁栄していたが 平安末期に院政が始まって勢力が弱まったものの 江戸時代の末期まで貴族としての地位は維持された

NHK大河ドラマ「平清盛」は舞台が平安末期のため 院政が始まり武士としての源平が歴史の表舞台に登場したものの 摂関家は逆に位置付けが厳しくなってきた時期となる

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前回・第5回「海賊討伐」は 「王家」の鳥羽上皇(三上博史)が崇徳帝(井浦新)や璋子(檀れい)にかまうことなく 入内の申し入れのあった得子(松雪泰子)を即座に受け入れたり 貴族の世界では 海賊対策の談義が行われても 藤原の姓を持つものの摂関家ではない信西・高階通憲(阿部サダヲ)の意見が取り入れられなかったり 平忠盛(中井貴一)や清盛(松山ケンイチ)ら武士の世界では 一族の新しい命の誕生に喜びつつも 源義朝(玉木宏)や佐藤義清(藤木直人)らとともに 飢えた世の中を変えるべく それぞれの思いをぶつけ合うといった いわば階層ごとの実状を細切れに描いた内容にはなっていたが そのタイトルに期待していたにも拘らず 極めてわかりにくかった

制作側の思惑は 同時進行で伝えたかったのかも知れないが 視聴者は賛同できなかったのか 関東地区視聴率は何と16.0%まで落ち込んでしまった



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アメリカン・エキスプレス

2012年2月 4日 (土)

千代田

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東京メトロ千代田線の開通は 昭和46年というから 初めて上京した頃にはまだ各駅の構内もきれいだったし 何よりもフロント部分が非対称デザインの6000系車両は 都会的に洗練された新鮮味を感じたものだが あれから早くも40年以上が経過してしまった

今ではJR常磐線のみならず 小田急線とも相互乗り入れを行っているが 地下鉄区間としは足立区綾瀬から 渋谷区の代々木上原までであり 途中千代田区を貫通する形で走りぬけるために「千代田」線と名づけられた模様だ
その千代田区にはビジネス街の大手町や 官庁街の霞が関もあるため 朝夕のラッシュ時はいつも混雑している

ところで「千代田区」という名は、区の中心にある現在の皇居 かつての江戸城が千代田城とも呼ばれていたことから 文字も易しいし言葉のひびきも美しいという理由からすんなりと決まったと 区のサイトには記載してある

この江戸の中心にあった現在の千代田区が 幕末を経て明治維新後どう変化していったのかを紹介すべく 現在千代田区立日比谷図書文化館では 「文化都市 千代田」特別展が開催されている

日比谷公園内にある同館は 元々東京都立日比谷図書館として長年親しまれていたが 昨年11月千代田区に移管されて名称も変更し リニューアルオープンしたことからか この特別展は観覧無料となっている



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2012年2月 1日 (水)

こっちも同い年

西行法師といえば 百人一首にも名を連ねている 文武両道に秀でた平安時代末期の人物だが 元々奥州藤原氏の血を引く上流階級の出であった 18歳の時に「北面の武士」に任官され将来を嘱望されていたが どういうわけか23歳で出家したとのことである

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この西行と同い年だったのが平清盛であり 同じ頃北面の武士同士で交流があっただろうとして描かれたのが 前回のNHK大河ドラマ「平清盛」 第4回「殿上の闇討ち」の前段部分であった

当初は 流鏑馬で清盛(松山ケンイチ)を圧倒し 堀河局の和歌に対して自身の意見を堂々と述べる 藤木直人演ずる「佐藤義清(のりきよ)」とは何ものぞと思っていたら 公式サイトにはちゃんと<注目の人>として佐藤義清=西行との説明があった

「篤姫(主演:宮崎あおい)」の時も 小松帯刀と同い年なのを根拠に 終始ドラマ内で底辺を形作った演出になっていたが 今回の場合は一時的なものであろうが ともかく さらに歴史的知識が疎いこの時代のことゆえ 何かしらわかりやすい 岡田将生のナレーションがあってもよかったような感がある

中盤以降は 功成って「殿上人」となった忠盛(中井貴一)に反発を感じる清盛と 平氏に差をつけられ また息子の義朝(玉木宏)に詰られた上 藤原摂関家からは忠盛を討ち取るようそそのかされた源為義(小日向文世)が 逆に忠盛に制され 武士の世を作ろうとする野心をむき出しにしたところを 両御曹司が見ていたという流れであった

本心を見せた父親に感服し 今後は真に改心して父親をサポートしていこうと決心した序章になっていたが 忠盛はてっきり海賊退治で殿上人になったと思っていたものの どうも勉強不足による早計だったようで 次回がその場面となる模様だ

まあドラマゆえ色々な演出は仕方ないとしても 既述の通り 所々に辻褄が合うような 解説的ナレーションを入れて欲しいと思うことしきりだ もっとも 「江~姫たちの戦国~(主演:上野樹里)」では冴えなかったそれを意識して 避けているわけでもあるまいに・・・

ともあれ 関東地区視聴率は17.5%と平準化されたレベルだったが 関西地区の場合は前回を2.4ポイントも下回る15.7%だったというから 一部ご当地を含む地区だけに由々しき問題なのかも知れない
時代は違えど 関西を舞台とした朝ドラ「カーネーション」は 極めて好調だというのに・・・




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